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H15年度調査のまとめです。

《2003年度産卵孵化状況早見表》(PDF)

産卵から初脱出個体が見られるまでの期間が長い

今年度の産卵孵化状況は、産卵してからその産卵巣での初脱出個体が見られるまでの期間が例年よりも長い傾向が見られた。

最長期間(三重郡楠町吉崎海岸 産卵日6月17日脱出日9月9日 期間85日間)
平均期間(7ヶ所の産卵巣の産卵から初脱出個体がみられた期間の平均期間 74.7日間)

※ 高松海岸の産卵巣については産卵日、脱出日がはっきりしていないためこれには含まない。
昨年平均(2002年度、全8ヶ所の産卵から脱出までの期間の平均期間 54.9日間)


・ 昨年の平均期間と比べると、今年は約20日間も長いため、産卵から脱出までの期間が長くなった事は明らかである。この原因として冷夏(今年の気温変動とここ3年の気温変動の比較は下に示す)、冠水対策での産卵巣の移植が考えられる。しかし、詳細な産卵データは昨年からしか残っていないため、来年度からの産卵データと気象情報を比べていきたい。

浜での活動のひろがり


・今年度は、一年生も加わり去年にもまして大所帯となった。そのおかげで活動人数が増え浜歩きや夜間監視が昨年よりも多く実施できた。しかし、人数が増えた分まとめるのが困難な場面がでてくるので、サークルとしての方向性を決め、ひとつの団体として今後の活動を行なっていきたいと思う。

・サークル内だけでなく、地元の人々にも活動の広がりが見られた。初産卵の見られた町屋海岸では、浜を守るために地元の自治会と三重県津地方県民局津建設部の方々により浜への車の乗り入れを規制するなどが行われた。また、三重郡楠町では役場の方々の熱心な活動のおかげもあり、浜やウミガメに関心を持つ地元方々が増え、講演会や浜のごみ拾いなどのイベントへの参加者が増えた。


三重県北部の海岸の変化


●ウミガメの産卵地における津付近の問題点

① 中部国際空港アクセス港建設工事

今年7月ごろから、津市贄崎地区の海岸で、津市と中部国際空港を結ぶ海上交通の拠点となる港の工事が始まった。埋め立て海域の目印となる鋼矢板の打ち込みの後、幅90m、長さ240mの外枠が完成し、現在は、護岸の地盤造り用に海底の土を掘る「床掘り」工事が進められている。

2005年2月の中部国際空港開港に合わせ、今後は、贄崎地区の海岸約3haの埋め立て、旅客ターミナルの造成、併せて防波堤などの整備が行われていく予定である。

② 芦原海岸への松の植樹

昨年度、産卵があった場所に今年の二月、松の植樹が行われた。この植樹は山から土を運び土台をつくりその上に植えられたものである。しかし、現状では手入れが行き届いておらず松の周りには雑草が生えており一部の松は枯れている状態である。
  
③ 町屋海岸への車の乗り入れ規制

今年度、私たちの記録上初の町屋海岸での産卵があり、さらに町屋海岸のある栗真町の自治会による海岸への車の乗り入れ規制が行われた。具体的な例として、海岸へ直接通じる通路へ車が進入できないようにガードレールを設けるや砂浜に降りられるようになっていたスロープに土を盛るなどがある。































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